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鳴く虫専門店AkiMushiの日常小咄や愚痴?がこぼれるブログです。
by nakumushi
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newアイテム・その3 飼育用カップ

当店より生体をお買い上げ頂いている方はご存知かと思いますが、
ご注文いただきました生体を発送する際、スズ類、ヒバリモドキ類、カネタタキなど小型種の多くは↓これらのカップに入れてお送りすることになります。
newアイテム・その3 飼育用カップ_f0156451_13411137.jpg
スズムシやエンマコオロギ、キリギリスなどは別の梱包方法になりますが・・・

写真には3タイプあり、種、個体の数、時期、送り先の翌日の気候、温度などなど、その時々の状況によって使い分けています・・・・  まぁ、発送の話はさておき、

これらの発送用のカップ、以前より、“飼育にも使える”とのことで、お客様からのご要望がしばしばございまして・・・・
実際に飼育容器としての利用以外でも、一時的な鳴く虫を入れておいたり、逃げ出した虫を捕まえるときなど、とっさにこのカップをかぶせたり、いろいろと使い道はあるので、当店ホームページにて販売した方が良いのかなぁ? とも考えてはおりました。
しかし、コールドドリンク用のジュースカップに若干の加工を加えただけのものですので、販売用には、もっと“鳴く虫に適した”別の何かがないかと模索しておりましたが、前回と前々回に紹介させて頂いた台湾の昆虫用品メーカーのラインナップの中で、適いそうな商品がありましたので、一緒に取り寄せてみました。
↓コレです
newアイテム・その3 飼育用カップ_f0156451_14273839.jpg

蓋は頑丈なプラスチック製。ネットは、2タイプあって、150メッシュとステンレスメッシュがあります。
ステンレスメッシュの方なら、エンマやクチキコオロギなど、網を食い破る種に対しても安心して使用できます。
150メッシュの方は、どんな小さな虫でも逃げる事はないので、ヒバリモドキなどの幼虫飼育にも利用できます。
newアイテム・その3 飼育用カップ_f0156451_150516.jpg

サイズも240 ml (8 oz) 、 360 ml (12 oz) 、 480 ml (16 oz) 、 720 ml (24 oz) 、960 ml (32 oz) と、5サイズがありますが蓋は全て共通です。
newアイテム・その3 飼育用カップ_f0156451_15115014.jpg
↑一番大きい、32オンス。ほぼ一リットルの容量です。(なぜか、このサイズだけ透明度が低い。材質が違うのかな??)
newアイテム・その3 飼育用カップ_f0156451_15131755.jpg
↑24オンス(720ml)一番手ごろなサイズで、汎用性は高いと思います。

個人的にはスゴイヒットな製品なのですが、蓋は全面が開いてしまうので、カネタタキ、ヒバリモドキ類の飼育だと、扱いに慣れない内は、脱走の阻止が大変そうです。
例えば、キンヒバリ1~2ペア程度の飼育でしたら、次世代の幼虫もある程度のサイズに育つまでは、720mlで一環して飼う事ができると思いますが、エサの入れ替えがスムーズに出来るよう、カップ本体の底部分に小さなキャップを取り付けるなど、ちょっとした加工が必要になるのがネックです。

しかし、カワラスズなど通気性を好み、側面は登れないけど、とても小さな種を飼育する場合や、側面は登れるけど、あまり動きの早くない種、ツユムシ類の単体飼育等にはそのまま使えてとても便利だと思います。

インスタントコーヒーの空き瓶、ペットボトルなど、小さな昆虫を飼うのに、昔から色々なものが代用されてきました。仮にそれらと、この商品に機能的な差はあまりなかったとしても、“生き物用に作られたもの”とそうでないものとでは、意識的な差はとても大きいと思います。趣味のものですので、やはり“専用のもの”で飼育を楽しみたいですよね。
# by nakumushi | 2012-04-25 15:53