鳴く虫専門店AkiMushiの日常小咄や愚痴?がこぼれるブログです。
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極美虫
いきなりですが、なんだか分かります?コレ↓
以前から、数名の方より「こんな虫捕まえましたけど、なんの幼虫ですか?」とか、「これが噂のカンタンでは?」てな感じで、何度かメールをいただいていたので、今後同じようなメールを頂戴したときの為に、予め、この種類の説明を書いておきます。そして、実際に、そのようなメールが来たら、「このページを見てね」的に返信すれば、とてもスムーズという作戦です。 んで、写真の虫は、終齢幼虫ですが、これが親になると残念なことに、色がくすんでしまいます。さらに、鳴く虫の仲間だけど鳴かない種であることに、とても残念です。 いつから日本に生息しているかは不明ですが、どうやら帰化種らしいとのことです。 東京近郊で、数は少ないものの珍しくクサヒバリが生息している場所があり、毎年そこへは行くのですが、数年前から、本種をチラホラ見かけるようになり、ここ最近では、クサヒバリよりもむしろ数が多くなってしまいました。 そうです。クサヒバリのメスに似ていることで有名な、“ウスグモスズ”です。 (成虫は似ている場合があり、肢の模様が識別のポイントとされているが、クサヒバリの方が、体系が太短いため一回り大きく見え、頭もごついので、一度、両方を見比べたこのある方であれば、一瞬で識別できます。) ただし、写真のように幼虫期のウスグモスズは、体全体が淡い緑色をしており、頭部が赤く、クサヒバリとは全く別物です。実は、体色の緑は、成虫になってもある程度は残るのですが、翅に隠れてしまい、全く見えなくなってしまいます。その為に、翅の色が同系色のクサヒバリと一見すると似てしまうのですが、年老いて翅が落ちてしまったウスグモスズのメスでは、やや緑掛かるのでクサヒバリのそれと見間違えることは無いと思います。 別に、クサヒバリとの見分け方を説明したいわけではなかったのですが、補足的に・・・ このウスグモスズですが、関東から関西までと九州地方の分布となっており、その範囲内での生息地は、現在ではやや局所的なものの、徐々に生息範囲は拡大しているようで、去年は見かけなかったのにという場所に、いつの間にか生息しているということもしばしばあります。つい先日も、近所(西東京市)の公園で生垣のマサキに一生懸命産卵をしている個体を見かけました。 ちなみに、私の知る限りでは、クサヒバリやキンヒバリなどに比べ、長翅型の個体は頻繁に飛び、出現頻度も高く、集光性も強いようなので、 私はまだ東京23区内では見かけたことが無いですが、数年もすれば普通に見かけるようになるかも知れません。もう既に近所で捕まえたという方もいるかも知れません。 鳴かないし、近年では問題視されがちな帰化種のようだし、“鳴く虫趣味者”の方々からすれば、無価値な生き物でしょうが、もし、捕まえてしまったら、外へは捨てず、最後まで飼ってあげてくださいね。 尚、成体の写真を探しているのですが、私のPC内で行方不明になっています。出てきたら追記します。あと、かなりどうでも良いことなのですが、この前、愛用PCのHDDが目玉焼きが焼けるほどオーバーヒートし、そのまま他界してしまいました。そのHDDの中に、2年以上撮り貯めた、鳴く虫関連の写真全てが入っており、その9割以上がパァになってしまいました。もし、ウスグモスズ成体の写真がその中に入っていたのなら、もうお手上げです。 ※HP内で鳴く虫ギャラリーなんてのもそろそろ作れるな・・・などと考えていましたが、また、一から再出発です。 ウスグモスズ成虫を再撮影しましたので、追加しておきます。 2008年8月下旬 クサヒバリ(♀)と似ていると言われていますが、写真で見ると全然別物ですね。 ただ、サイズと色合いが近いので、現物だと一瞬迷うこともあります。
by nakumushi
| 2007-10-23 21:03
| 生体ネタ
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